完全にムダな努力は存在しない|このムダな努力をやめなさい(成毛眞)

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マイクロソフト日本法人の社長である成毛眞氏の「このムダな努力をやめなさい」という本の書評記事です。「努力」について考える機会が多くなってきており、他の方の視点も取り入れたいということで読んでみました。

ちなみに私の読書は最初から最後まで全部を読むのではなく、自分が知りたいことに対する回答を探していくスタイルなので、書評もその形式で書いています。

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Q1. ムダな努力とは?

私が一番知りたかったのはこちらの質問です。
「ムダな努力」という言葉の捉え方次第で、この本の読み方も決まると思っているためです。

  • 結局、「根性」でやることの大半は無意味だ。
  • 善人になろうとすればするほど、ムダな労力を使う。
  • ただ、人気があるだけの資格を取ったり、自己啓発セミナーに通ったりするのもムダな努力だ。

のような表現はあるのですが、「ムダな努力」を一言で言うと… に対する回答を見つけられませんでした。冒頭部に

努力をしても必ず報われるわけではない。

ムダな努力はこの世にあふれている。

今の日本では、努力をしても報われないことがあるのだ。

とあるので、逆説的に「ムダな努力」=「報われない、成果に繋がらない努力」と解釈することにしました。

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Q2. ムダな努力だと気づくにはどうすればよいか?

私自身、「ムダな努力」とは気づけずにひたすら努力し続けている時期があったため、「ムダな努力」と縁を切る方法よりも先に「ムダな努力」をしていると気づく方が重要だと考えています。

が、上記に対する記載も見つけることができず、一旦、ここで本を読むのを止めました(笑)

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本を読んでみての感想

著者が語る「努力は必ず抜かれるわけではない」と言う点については同意しますか、「ムダな努力」と言う表現には違和感を覚えたのが正直なところです。

個人的な感覚では「ムダな努力」と言うよりは「残念な努力」ですとか、「努力を無駄にしている」というような表現のほうがしっくりきます。「残念な努力」は上記に記載した「報われない努力」、即ち、頑張ってはいるんだけど一向に成果につながらないような努力のことを意味しています。

一方、「努力を無駄にしている」と言うのは、努力の結果、良い経験をしているにもかかわらず、期待した成果と異なるので辞めてしまう、やりっ放しになってしまっているようなことを意味しています。過去の私はいろいろな物事に手を出しては辞める or やりっ放しというサイクルを繰り返していましたが、その認識を持てずに迷走していました。

全ての努力が望んだ成果に繋がらないとは思いますが、完全にムダな努力というのも存在しない、というのが現時点の私の考えです。

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まとめ

ということで、私が知りたい情報はほとんど記載されていませんでしたが、こちらの本は自分が「ムダな努力」をしていると気づいているけど、その状況から脱することが出来る方法・考え方(または状況に陥らないようにしたい)を知りたい方向けの本かと思います。